2012年6月10日日曜日

浮島の森2

本宮からここ新宮に来るまで、熊野川ぞいを走って来たが、想像を絶する爪あとがあった。
あの広く大きな熊野川が道路の高さよりも上に来ていた様だ。
至る所で片側通行になっている。
川側の車線が走れない。
パッと見、走れそうに見えるが、道路の下の部分に地面がない。
濁流に削られてしまっている。
また、歩道やガードレールに流木や漂着物が今現在でも絡まっている。

新宮に着いてからは道路は問題ない。
この浮島の森は市街地のど真ん中に突如として現れる。
池には大きな島以外にも小さな島がいくつかあって、日によって場所が移動していると言う。

そしてこの島には「おいの伝説」と呼ばれる伝説が残されています。
この島の付近に、おいのという娘が住んでいた。
ある日、おいのは、父親とともに薪採りに島に渡った。
昼飯時に弁当を開いた父娘だったが、箸を忘れてきたことに気がついた。
おいのは、アカメガシワの枝を折りとって箸の代わりにしようと、森の奥深くに入っていったが、なかなかもどってこない。
怪しんだ父親が探しに行くと、まさに娘が大蛇に飲み込まれようとしているところであった、驚いた父親が助けようとしたが、娘は蛇の棲む底なしの井戸についに引き込まれてしまった。

またこの森は神倉神社を拠点とする神倉聖の聖地・行場と見られていた。



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